PRODUCTION NOTES

満を持して木村拓哉が
初の刑事役に挑む!
長澤まさみとの初共演、日本を
代表する超豪華な俳優陣が勢揃い
捜査一課刑事の新田浩介。この映画のなかで最初に“新田”の名前が出てくるのは、捜査一課係長の稲垣を演じる渡部篤郎の「新田に好き勝手させるなよ」というセリフだ。そのすぐ後に、ホテル・コルテシア東京の正面玄関が映し出され、新田浩介が登場する。そのシーンだけでも破天荒さがあって、それでいて真っ直ぐ、そんな新田のキャラクター像が伝わってくる。しかし今回の新田浩介は、刑事ではあるが、出演シーンのほとんどは潜入捜査官としてホテルマンを演じている。ホテルマンのなかに刑事を滲ませる難役について鈴木監督は、「刑事なので完全にホテルマンになってはいけない。ホテルマンを演じながら刑事を残す、刑事を匂わせることは難しかったはず、そこが今回の木村拓哉の挑戦だったと思う」と語る。基本はフロントクラークとしてお客様と接しながら、たとえばエレベーターの中で姿勢を崩す、バックヤードでは刑事の顔に戻るなど、ホテルマンと刑事をどう演じ合わせているのかも見どころと言えるだろう。木村の七三分けのホテルマンスタイルについても、木村と鈴木監督が話し合って決めたものだと言うが、実際のホテルマンの身だしなみは現在そこまで厳しくないそうだ。おそらくそういった部分も刑事と差を出すことの工夫であり、木村の役に向き合う真摯な姿勢と熱はそういった端々から伝わってくる。そして木村と共に事件と向き合うホテルマン・山岸尚美を演じるのは長澤まさみ、木村とは本作が初共演となる。長澤といえば、映画化も決まったドラマ「コンフィデンスマンJP」での弾けた演技が印象的だが、最近はコメディエンヌとして才能を発揮している。『マスカレード・ホテル』ではそんなコメディエンヌとは対極の、超真面目な一流フロントクラークに徹し、演技の幅を見せている。また、尚美を演じる長澤のホテルマンぶりも見逃せない。木村同様ホテルマンらしく、髪はショートでホテルの制服も見事に着こなしており、尚美の初登場シーンとなる「はい、フロントの山岸です」と電話を取り、クレーム対応に向かうシーンだけでも、落ち着いた口調、美しい姿勢や歩き方が見て取れる。ホテル監修者からも「姿勢が本当に素晴らしい」と言われるほどホテルマンらしさが身についている。さらに、木村と長澤を囲む出演者も豪華だ。ホテル・コルテシア東京を訪れる誰もが犯人でありうる設定ゆえ、いずれもクセの強いキャラクターばかり。ホテルという限られた空間のなかで、クセの強いキャラクターが次から次へとやって来ることで、何か起きるかもしれない、次も何か起きるはずだ……というドキドキ感が継続させられる。演じるのは日本映画界で活躍する個性豊かな超豪華俳優陣。渡部篤郎、菜々緒、生瀬勝久、松たか子、石橋凌をはじめ、主役級の俳優が揃う、妥協しないキャスティングが実現した。なかでも新田と尚美を繋ぐキーパーソンとなる所轄の刑事・能勢役には小日向文世。『HERO』で木村と、『コンフィデンスマンJP』で長澤と共演していることも、鈴木組にいい効果をもたらしている。