PRODUCTION NOTES
撮影現場レポート・その3
新田浩介が一流ホテルマンに
なるまでの道のり
lesson 1「言葉遣い」
フロントクラークとして潜入捜査することになった新田。そのままではフロントに立たせるわけにはいかないと尚美からホテルの指示に従うように注意を受ける。舌打ちはNG、傲慢で横柄な態度もNG。そして幾度となく注意されるのが「客」ではなく「お客様」という言葉遣い。序盤の2人のやりとりはミステリーである本作の中で貴重なコミカルさのあるシーンになっている。
lesson 2「身だしなみ」
髪は長めで無造作、髭も生えている新田は、尚美に身だしなみを指摘され、ホテルのバックヤードにある床屋で髪を切ることに。バックヤードは従業員にとって小さな街のような場所、何でも揃っている。新田の“刈り上げ七三”はオークラカットと呼ばれホテルマンとしては王道の髪形。20年ほど前は主流だったが、現在はもう少し自由になっているそうだ。髭を生やすアイデアは木村によるものだったという。
lesson 3「いつも笑顔で」
刑事のクセで、つい鋭い目つきでホテルのお客様を観察してしまう新田。フロントクラークはホテルの顔であるため、鋭い目つきはもちろん探ろうとするのもNG。物語の前半の新田は、見た目はホテルマンでも目つきは刑事。そこから徐々にホテルマンの表情になっていく。木村の目の演技、目の変化も注目だ。
lesson 4「お客様への対応①」
最初はお客様に質問されても、俺は刑事だから……と言わんばかりにお客様の対応を避けていた新田だが、指導係の尚美は一流のフロントクラーク。彼女の接客を間近で見ることで、彼自身も一流のホテルマンに近づいていく。役づくりにあたり木村は「お客様の鞄を持つときは、どうしたらいいですか?」などホテル監修のスタッフに確認していた。
lesson 5「お客様への対応②」
「いらっしゃいませ」「おかえりなさいませ」「ありがとうございます」挨拶は基本中の基本。映画の中盤で、クレーマーに責められるシーンでの新田のホテルマンとしての対応は、尚美が「よくできました」と褒めるほど上達している。ただ、クレーマーにサービスの手抜きを疑われると一瞬刑事の顔に戻る。決して手を抜かない=仕事に誇りを持っている新田の性格が伝わってくるシーンだ。